東京大学工学部電子情報系学科に合格したHSと申します。
今回は実際に使用した英語の参考書を紹介します。
TOEICの点数を上げる目的であれば、これらの参考書はあまり参考にならないと思います。
※評価は私の独断であり、高専生向け大学編入サポートの見解ではございません。
DUO 3.0
・難易度:低
・入試適合度:★★★★★
・個人的評価:★★★★★
・勉強した時間:32時間
・初回周回時間:10時間
【総評】
必要最低限の単語と熟語を学べる本で、短文と単語訳という形式で展開されています。
英語が得意でないのなら、一番最初にこの本をやると良いと思います。
短文で載っているので個人的には普通の単語帳より覚えやすいように感じました。
2週目以降は2~3時間/周くらいで回せるようになりました。
大学入試 英作文 ハイパートレーニング 和文英訳編
・難易度:高
・入試適合度:★★★★★
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:79時間
・初回周回時間:20時間
【総評】
和文英訳のための参考書でLesson1からLesson66まであり、それぞれに確認問題がついています。
また、セクションの最後には復習問題がついています。
この形式の書籍は学んだばかりのものを演習することになるので演習の効果が薄いように感じます。
過去問(特にこの書籍にマッチしている九州大学)等を代わりに演習として利用すると良いと思います。
問題を暗記する必要はないと思いますが内容は全て頭に入れておきたいところです。
「この書き方まずかった気がする」という様に気付けるようになれば、英訳を添削するときに使えると思います。
1周にはかなりの時間とかなりの根気がいりました。
ポレポレ英文読解プロセス50
・難易度:高
・入試適合度:★★★☆☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:10時間
・初回周回時間:10時間
【総評】
難しい英文を精読する形式の本です。
解説が丁寧になされているところは良いと思いますが、単語訳がなく自分で調べなければなりません(日本語訳はあります)。
また、選定されている文章に日本語訳を読んでもよく分からないものもあります。
大学の試験問題から一部分を抜き出しているため、文全体で意味を捉える練習が出来ませんでした。
編入学では省略などもなく読みやすい技術文書が多いように思いますので編入学にはマッチしていないと思います。
やっておきたい英語長文300
・難易度:低
・入試適合度:★★★★☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:14時間
・初回周回時間:14時間
【総評】
300語程度の英文が30問掲載されています。
解答の構文解析が見にくいと思います(SVOなどが書かれていない)。
ただ、単語訳がしっかりと書かれており、詰まるところはありませんでした。
多くの英文に触れ合えるのが良い本だと思います。
やっておきたい英語長文500
・難易度:普通
・入試適合度:★★★★☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:23時間
・初回周回時間:23時間
【総評】
300語程度の英文が30問掲載されています。
その他は「やっておきたい英語長文300」と同じです。
イチから鍛える英語長文500
・難易度:普通
・入試適合度:★★★★☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:18時間
・初回周回時間:18時間
【総評】
500語程度の英文が15問掲載されてます。
構文解析が見にくいと思います(SVOなどは書かれておらず、最後にまとめて難しい部分だけがまとまられている)。
また、日本語訳はありますが、単語訳が書かれていません。
やっておきたいシリーズより題材が新しかったです。
このシリーズもやっておきたいシリーズと同様に多くの英文に触れ合えるところが魅力だと思います。
イチから鍛える英語長文700
・難易度:普通
・入試適合度:★★★☆☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:20時間
・初回周回時間:20時間
【総評】
700語程度の英文が14問掲載されています。
その他は「イチから鍛える英語長文500」とほとんど同じですが、語数が編入学試験の問題よりかなり多いので編入学のためには向いていないと思います。
関正生の英語長文ポラリス2
・難易度:普通
・入試適合度:★★★★☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:10時間
・初回周回時間:10時間
【総評】
語数の異なる英文(500語~1050語)が12問掲載されています。
やっておきたいシリーズより題材が新しく、題材の選定に力が入れられていると思います。
解答の和訳に表記ゆれがあったり、専門的な部分を上手く和訳できていない箇所などがありこの点は評価出来ません。
しかし、構文解析が分かりやすく、単語訳もついているため、解答が非常に楽に読めます。
関正生の英語長文ポラリス3
・難易度:高
・入試適合度:★★★★☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:21時間
・初回周回時間:21時間
【総評】
語数の異なる英文(270語~828語)が12問掲載されています。
その他は「関正生の英語長文ポラリス2」と同じです。
基礎英文解釈の技術100
・難易度:普通~高
・入試適合度:★★★☆☆
・個人的評価:★★★★☆
・勉強した時間:16時間
【総評】
100個のトピックがあり、それぞれのトピックについて例題・演習があります。
勉強したのは約90個目までの例題だけです。
単語訳と構文解析が見やすかったです。
この本も「ポレポレ英文読解プロセス50」と同じく和訳をみてもよく分からないような問題がありました。
徹底例解 ロイヤル英文法
・入試適合度:★★★★★
・個人的評価:★★★★★
この本は演習書ではありませんが、役に立ったので紹介します。
検索しやすい索引を備える英文法書で800ページ以上もあります。
英文法が網羅されていて、ネット上にはないようなことまで書かれています。
文法に関することでこの本に載っていないことは無いのではないかと思うほどです。
英作文の添削等で辞書のような使い方をするのがおすすめです。
まとめ
編入学試験の英語の範囲は大学入試の範囲と変わりがないため、一般的な大学入試用の参考書が使えます。
大学入試用の参考書は競争が激しいため、物理・数学とは違い質の高い本を安価で入手できます。
私が紹介した本以外にもたくさんの良書があり、どの本を学習しても役に立つものばかりだと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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